玉竜 たまりゅう 芸について
おもとの葉
画像が荒いですが羅紗 新生殿です
昔の人は万年青の芸を見るのに、このくらい顔を近づけてみてたんじゃないかな?
右のクリーム色は覆輪
おもとは万年青と書き、万年の繁栄を現す
江戸時代を始めるにあたり、徳川家康公が万年青3鉢をその身にたずさえ、最初に江戸城に入城し、床の間に飾り繁栄を祈願した
おもとの花言葉
厳しい冬でも常緑なことから
「永遠の繁栄」 「長寿」
心をこめた贈り物に最適のおもと
少し大きくして
このぐらいだと雅糸龍のおうとつやしかみなどもわかってきます。
万年青の芸は、その一葉の中に自然を見ます。
これらの雅糸龍を山谷、渓谷と表現したり、葉を大地に、葉元から葉先に掛けて盛り上がっていく凹凸を龍に見立てたり、
葉が巻くのを獅子や麒麟に、
黄色の曙柄は朝日に見立て、楽しみました。
古く先人が名前を付けていった芸は、葉の上に人が米粒の10分の一ぐらいのサイズで降り立ったような世界です。
600年前の池坊の生花では一瓶に森羅万象を、盆栽も一鉢の中に大木をみます。おもとは一葉の中に宇宙を見ていたのかもしれませんね。
おもとの芸の名前の由来を、そんな視点から調べてみるのも面白いかもしれません。
先人たちはどんなに近くから?おもとを見ていたのか。
夢の中で葉の上で寝転んで遊んでいたのかもしれませんね笑
玉竜 たまりゅう 一部地域ではぎょくりゅう
玉竜(たまりゅう) 品種 月光
雅糸竜のある一部分が隆起してできた玉状の突起をいう。
雅糸竜のある一部分が隆起してできた玉状の突起をいう。
玉竜のみで現れるのではなく、雅糸龍とセットで現れることがほとんど。川の中の渦のような、独特の盛り上がりをみせる。荒い雅糸龍が線で盛り上がり、浮き上がって出てくるのに対して、玉竜は玉状にぼこっと出てきます。
玉姫は雅糸龍、玉竜、跳ね竜を現しますが、時に跳ね竜になりきれなかったような玉竜を魅せます。芸が進化し、気勢がつくにつれ玉竜、跳ね竜をよく表すようになってきます。
上の写真のように、完全な玉になっているのは珍しく、周りのぼこっと丸状の突起が多いでしょう。
金龍閣 きんりゅうかく
中央からでてくる薄い緑の葉が新芽で、中央右にすこしぼこっとしたものが見えるでしょうか。雅糸龍にまざって、こういった形で玉竜が現れます。